ブレインストーミング、いわゆるブレストの話になると、マインドマップという言葉がよく出てきます。
こういうやつです。
主題があって、そこから関連するノードが生えて行く、ツリー構造を成しています。
複数人でブレストする時など、目的が先にあったり、問題の解決を明確にしたり、内容を整理する時には非常に有用です。
しかしながら、アイディアだけが先にあったり、
問題が循環したり、
共通項目が出現した時
に対処できません。
これを実現するのがFrieve Editorです。
Frieve Editor
Frieve Editor(フリーブエディター、Windows用フリーソフトウェア)は、思考の整理や、斬新なアイデアの発想を支援する新しい エディターです。
とあります。
見た感じマインドマップのように扱えますが、特筆すべきは前述の悩みを全て解決してくれるところです。
マインドマップとの違い
- 主題がありません。
- ノード同士は自由にリンクすることができます。
- ノードとリンクは別の概念として扱われます。
- ノード同士の関連は必須ではありません。
- ラベルでノードをまとめることができます。
- リンクラベルで、リンクにもラベルを設定できます。
- オートレイアウトで、自動的にノードを並べることができます。
- スコア表示でノード依存度など、さまざまなスコアを表示できます。
これらにより、自由度の高いブレストを実現しています。
雰囲気は相関図を想像していただければと思います。
実装としては、マインドマップはツリー構造なのに対し、Frieve Editorはグラフ理論を元に設計されているように見えます。
上記で注目していただきたいのは、Frieve Editorでもマインドマップが書けること。
自分で制限さえすれば、マインドマップのようにも扱えるのは、大きなメリットではないでしょうか。
注意点と運用
完全にマインドマップを内包できるFrieve Editorですが、その高い自由度ゆえ、適当にブレストすると詰まることがあります。
例えば、
- 猿
- 海苔
- 雑食
- おにぎり
- 食べる
- 蟹
を思いついた場合、このようなリンクができます。
さて、この状態でそれぞれの矢印が何を示すか説明できるでしょうか。
一見は正しく見えますが、リンクの価値がわからなくなっていますね。
書き出すところまでは問題ありませんが、ノード、リンク、ラベルの役割を決めておくことで、この問題は解決できます。
例えば、
- ノードは物(名詞)
- リンクは行動(動詞)
- ラベルは状態(形容詞など)
これで整理すると、次のようになります。
緑はリンクラベルで、「食べる」を意味します。
これでこそFrieveEditorらしいアイディア図と言えます。
食べ物ラベルの中は相関図で出来ており、猿と蟹には食物連鎖の矢印を与えることもできます。
無料だから使ってください
マインドマップの良いところは、木構造の制限ゆえに、何も考えずにアイディアを広げられることです。そのかわり木構造の制約が強く発生します。
FrieveEditorは、自由に書けるために、自らにに制約を課す必要があります。
結局は好みなのですが、FrieveEditorは無料ですので、とりあえず使ってみてください。
残念ながらWindowsしか対応していませんが…